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2004-12-28 diary: この冬の自己啓発にはKNOPPIXを用いたLinux体験がオススメ

いがぴょんの日記 日記形式でつづる いがぴょんコラム ウェブページです。

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この冬の自己啓発にはKNOPPIXを用いたLinux体験がオススメ

Linuxを知らない情報処理技術者の方に この冬お勧めしたいのがKNOPPIXを用いたLinux体験です。昨今 エンタープライズ系でのサーバサイドUNIX/Linux系技術は もはや常識となりつつありますものね。

この冬の自己啓発にはKNOPPIXを用いたLinux体験がオススメ

情報処理技術に従事している方で あまりLinuxやUNIXをご存じない方に、この冬 お勧めしたいのが KNOPPIXを用いたLinux体験です。最近特に企業向け情報処理技術において UNIX/Linuxを抜きには語ることが出来ないくらいUNIX/Linuxは重要な技術になってきました。特にある程度の規模の開発におけるサーバサイド技術では UNIX/Linuxを用いることが もはや常識となりつつあります。UNIX/Linuxのスキルを持っている事がセールスポイントとなる時代は終わりを告げ、むしろUNIX/Linuxのスキルを持っていないことがウィークポイントとなるような時代へと変わりつつあるようにすら感じます。

そんな中 「ちょっと自宅でLinuxを使ってUNIX/Linuxのスキルを身につけてみたい。だけれども 自宅のパソコン環境をこわして新しいOSをインストールすることなんてとってもできないなぁ。」 そんな考えを持ってられる方に強くお勧めしたいのが、KNOPPIXを用いたLinux体験です。KNOPPIXは なんとハードディスクにインストールすることなく起動できてしまうLinuxディストリビューションなのです。パソコンのCD-ROM装置にKNOPPIXのCDを入れて、そしてパソコンの電源を投入するだけでKNOPPIXというLinuxは利用可能になってしまうのです。この驚くべき簡単さはソフトウェア革命すら感じます。PlayStationのようなゲーム専用機ではCD-ROM起動でアプリケーションあっというまに利用可能になることは常識ですが、KNOPPIXを用いればパソコン環境においてもOSがCD-ROM起動できてしまうという簡単さを享受できるのです。そして CD-ROMを取り除いて 再度電源を投入すれば、元通りのみなさんのパソコン環境へと戻すことができるのです。まあ、便利なものが登場したものです。

幸いなことに KNOPPIXに関する書籍は 既に世間では数冊が出版されています。その中でも 内容の充実具合や文章の平易さから、次の書籍をお勧めしたいです。

たったこの一冊を手に入れることで、Linuxを用いた コマンド操作・各種サーバ構築体験などの Linux操作のイロハを学ぶことが出来ます。何て素晴らしいことなのでしょう。日々の仕事の忙しさに追われて新技術の習得がなおざりになりがちな私たち情報処理技術従事者にとっては、この冬期休暇における自己啓発は重要なスキルアップのチャンスですよね。UNIX/Linuxに疎い方はぜひKNOPPIXの体験をお勧めします。 ※注意:KNOPPIX上で ある意図を持って特定の操作を行うと パソコン上のハードディスクにアクセスすることが可能です。というよりもむしろ KNOPPIXは とても直感的に GUIを利用して Windows上のファイルシステムにアクセスすることが可能です。また一方で確率は大変低いのですが、KNOPPIX起動時にKNOPPIXがローカルのハードディスクを誤認してswap領域として利用しようと試みてしまう不具合発生が報告されていました。このようなことから、KNOPPIXはパソコン環境へのダメージがとても少ないと認知されているソフトではありますが、試用前には是非 パソコン上の重要データは外部媒体へとバックアップ取得しておくことをお勧めします。 これは別にKNOPPIXを扱うかどうかに限らないことです。常日頃から重要なデータについてはパソコンの外側にバックアップを取得しておくことをお勧めします。パソコンの重要データを外部にバックアップ取得を行うことは常日頃から心がけて実施していきましょう。日々のバックアップといえば Windows XPのWindows Updateの実行は 常にOSが起動できなくなるという危険を伴っていることを忘れないで下さい。特に Windows XP Service Pack適用などの 大物パッチの適用には 我々の想像をはるかに超えるリスクを負っていることを今一度思い出して下さい。Windows UpdateをONにされている方は ぜひ日頃からのこまめなバックアップを心がけましょう。

Linuxのインストールが簡単になってきたとはいえ、他のOSが入っているパソコンにLinuxをインストールすることは やはり それなりのリスクを伴っているというのが現状です。そんな中 KNOPPIXを体験してしまうと、Linuxというよりはむしろ KNOPPIXに興味が湧いてきた方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めしたいのが次のことです。

2004.12.28時点での最新版 KNOPPIX日本語版は KNOPPIX 3.7 日本語版となります。最新版(3.7)には coLinuxやQEMUなどといったエミュレータが付属していて よりバリエーションに富んだKNOPPIX利用方法が提供されています。あくまでも既存のパソコン環境を変更できないという方にはこれらエミュレータを用いたLinux体験がお勧めです。

KNOPPIXをベースに自由なカスタマイズを行ったら こんなことまで出来てしまうのだ、ということを直感的に理解することができます。書籍の表紙を見て拒絶反応が無ければ是非一度体験されることをお勧めします。(拒絶反応のある方には勧められません) 実際の所 私は この「ぽえりな」に ものすんごい衝撃を受けました。OS起動画面やデスクトップのデザインなどを変えるだけで「OSを作った」という感覚が得られるのですもの。とにかく CD-ROMから一回ブートをさせるだけで良いのです。「萌え系OS」が起動してしまいます。KNOPPIXをベースにこんなカスタマイズが実現可能なのだということだけでも知ることに意義があると私は感じています。

こうやって話を進めてきたら、どうもKNOPPIXばかりを勧めていますね(苦笑) 実際の所 私自身がLinuxを知ろうとしてKNOPPIXを体験して、そしてLinuxよりもむしろ KNOPPIX (または同様のCDブータブルな 1CD Linuxの数々)に興味が湧いてしまったひとの一人なのですけれどもね。KNOPPIXを体験して少しでも Linuxの世界、そしてひいては オープンソースが実現する可能性を感じて頂けたら大変に幸いです。

帰省ラッシュに巻き込まれました

昨日、仕事で新幹線で宇都宮に日帰出張してきました。不意に帰省ラッシュに巻き込まれました。良く考えれば帰省ラッシュの時期だと気がついたはずなのですが、、、うかつでした。あわや新幹線に乗れないくらい混んでいました。…疲れました。

ちなみに私は「こまち」のデザインが好きです。間違って「こまち」に乗ってしまうところでした。(注: こまちは宇都宮駅には止まりません)


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