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2008-04-03 diary: blancoNLpackGenerator: 翻訳レビュープロセス と 翻訳データ形式 (OASIS XLIFF)

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blancoNLpackGenerator: 翻訳レビュープロセス と 翻訳データ形式 (OASIS XLIFF)

既存の Pleiades + blancoNLpackGenerator による翻訳物の翻訳レビューを、本日 少しだけ実施しました。その結果、(残念ながら) 現状のデータ形式では、翻訳レビュープロセスの生産性が著しく悪いことが分かりました。

blancoNLpackGenerator: 直近のタスク →既存の翻訳における品質チェックを優先

blancoNLpackGenerator について、以下のようなものを直近タスクとします。

新規翻訳の実施よりも、既存の翻訳における品質チェックを優先します。また、それに関するチェック自動化(機械化)を検討します。

これら作業実施を優先する根拠

21:48追記 そして 今日 少し翻訳レビュープロセスを実施してみたところ、大きな問題があることが判明しました。

blancoNLpackGenerator: 翻訳レビュープロセス と 翻訳データ形式 (OASIS XLIFF)

既存の Pleiades + blancoNLpackGenerator による翻訳物の翻訳レビューを、本日 少しだけ実施しました。その結果、(残念ながら)現状のデータ形式では、翻訳レビュープロセスの生産性が著しく悪いことが分かりました。

今まで、翻訳作業を進めてきた中で あまり問題を感じなかったのは、主たる作業が「新規翻訳の実施および そのレビュー」だったからだと考えます。(多少なりとも課題は感じつつあったのですが、致命的では無かったのです)

今日 行ったのは 今まで行っていた作業とは異なり、既に存在する訳に対する翻訳レビュープロセスです。そのような翻訳レビュープロセスにおいては、翻訳レビュー作業と 翻訳データ形式 との間に、密接な関連があることが分かりました。個々の翻訳に対する翻訳レビューの実施者、実施内容、翻訳レビューの進度などの表現方法が必要であることがわかりました。これらは翻訳データと翻訳レビュー作業とで ファイルを分けるのは あまり得策ではなく、むしろ翻訳データに対して おのおのの翻訳レビュー結果や その様々な付加情報を付与する必要があると考えます。加えて翻訳レビューの実施単位 (翻訳成果物) についてもコントロール可能であることも必要そうです。そして 現状のデータ形式では これらを克服できないのです。

そこまで課題を突きつけられた上で、CodeGearの新井さんに教えてもらった OASIS XLIFF 形式を思い出し、仕様にあたってみました。

行き詰まったところで CodeGear 新井さんの助言が ものすごく貴重でした。ありがとうございます。

この XLIFF データ形式は 翻訳メモリと深い関係のあるものだそうで、CodeGearの新井さんによると プロの翻訳家も利用する形式なのだそうです。そして、私が今日出会った課題の多くを、この OASIS XLIFF 形式は克服してくれるのではないかと、ざっと仕様を調べた範囲では考えています。OASISという XML標準化団体が作成した標準仕様であるという点も魅力的です。XLIFF 形式から Pleiades 形式への変換妥当性についても 新井さんにより確認済みだそうです。

本件については引き続き 検討を継続しますが、おそらく blancoNLpackGenerator は OASIS XLIFF 形式を採用する方向性にあるのではないかと考えています。そして、それが様々な方のニーズを満たすものと考えます。なお OASIS XLIFF 形式の全ての仕様を実装することは出来ない可能性が高いです。それに 全てをフォローするのは意味も無さそうです。サブセット仕様+Babel URI (と勝手に blancoNLpackGeneratorが命名しているURI) を拡張した OASIS XLIFF ベースのデータ形式を模索することになるのではないかと考えます。うまくいけば世間の翻訳支援ソフトとのスムーズな連携も期待できます。

翻訳メモリ・言語パック・Eclipse Babel・Pleiades 間の相互運用を OASIS XLIFF が ずばり解決してくれたらなぁ、と考えています。

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花粉症

花粉症 まだまだ続いています。早く スギ花粉の季節が終わって欲しいです。でも 私はヒノキ花粉症も持っているのであった。。。この季節だけ 沖縄や北海道に疎開したいです (T_T)


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