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2026-08-25 diary: 生成AI/AI agent 時代には、既存システムのドキュメントのメンテナンスが人間の主たる作業のひとつになる

いがぴょんの日記 日記形式でつづる いがぴょんコラム ウェブページです。

生成AI/AI agent 時代には、既存システムのドキュメントのメンテナンスが人間の主たる作業のひとつになる

生成AIや AI agentを使った、既存システムのエンハンス、保守、運用についてぼんやり考えていました。AI時代が進むと、人間がソースコードをいっさい書かなくなる。であれば、代わりに人間は何をするのだろう。

ふと、ドキュメントのメンテナンスが主要な仕事の一つになっていくのではないか、と気づいてしまいました。この感触を忘れないために日記を書きます。

ソースコードに現れないこと

意外に忘れがちなのですが、ソースコードだけを読んでも、業務システムを例にとると、業務として何を実現しているのか、なぜその設計になったのか、運用上どのような制約があるのか、何を変えてはいけないのか、大抵は分かりません。システムのうち人間系の部分や外部システムといった情報って当然のことながらソースコードには現れませんものね。

理屈のうえでは、そういったソースコードに現れない知識こそ、ドキュメントに記述されて残っているはずだ、と期待されます。ところがそういうところは往々にしてドキュメントに落ちきっていなかったり、ほとんど更新されていなかったりします。

さて、次に気になるのは、既存のソースコードと既存のドキュメントとの間にあるズレです。ドキュメントが更新されていない、あるいはドキュメントがまるごと存在しない部分がぽっかり存在する、なんていうケースが結構ありがちです。削除された機能がソースコードとドキュメントとセットで残っているなんてこともありがちです。これはこれで困りますよね。そして、肝心な情報こそ口頭伝承でしか残っていなかったりして。。。

そう、そして、このあたりのことは、既存システムのエンハンス、保守、運用に関わる人にとって、ほとんど自明の話だったりします。

AI agentは全てのソースコードを読めない

一方で、エンハンス・運用・保守の担当者さんのおおくは、AI agentがソースコードを読めるのなら、それからドキュメントは生成されるので今後は正しいドキュメントが苦痛なく手に入るのかしら、とも思われがちです。方向性として同意なのです。しかしながら、残念。巨大なシステムになると、時間やコストの制約から、AI agentが全てのソースコードを読んで理解してから作業することは現実的ではないということが多いのです。(取り組もうとすること自体は有益ではあります。みんなでがんばろう。コストを気にせず解析できる環境があるのなら、がっつり解析させられる期待はもてます。)

そのような背景から、大抵は、対象となる機能の入口、関連するモジュール、依存関係や注意点。こうした手掛かりから、調査範囲を絞り込む必要があります。

この意味で、ソースコードはドキュメントの代替ではありません。そして ドキュメントは AI agentが限られた調査量で、適切なソースコードへ到達するための案内図でもあります。案内図が古ければ、AI agentは古い説明を信じたり、不要なコードを必要と判断したりするかもしれません。

生成AI/AI agentに期待すること

これまで述べたように、現実のシステムでは、ドキュメントが適切な状態に保たれていることは少ないでしょう。システム規模が大きいほど、その課題は深刻です。

だからこそ、生成AIやAI agentには、このフラストレーションを解消してくれることを期待してしまいます。ソースコードを読み、説明を作り、変更の影響を追ってほしいのです。

ところが、AI agentを有効に使うには、信頼できる案内図としてのドキュメントが必要になります。少し循環していますよね。生成AIやAI agentを使って、変更する箇所から少しずつ案内図を回復していく。たぶん、そういう進め方が現実解のひとつになっていくの、でしょう。

これからの時代は、人間がソースコードを書かないほうがよいのではないか

さらに 生成AI/AI agent時代には、人間がソースコードを一行ずつ書くことの価値は、ずいぶん下がっていくのであろうと思います。というか、人間はもう直接ソースコードを書かないほうがよいのではないでしょうか。

というのも、AI agentが書いたソースコードのほうが、次のAI agentにも読みやすいように思います。生成AI特有の、というのでしょうか、全世界のソースコードから得られたかなり洗練されたソースコード、というのは意外に価値が高く、そして人間が自分の癖や、その場の判断をソースコードへ埋め込んだものは、AIには読み下しづらい、価値の低いものになる、のやもしれません。プログラマー叩き上げの自分としては、ちょっぴり悲しい気持ちがします。

正しいドキュメント+現行ソースコードがあれば、日々の保守はもちろんのこと、システムを再構築するときにも、すごく役立つことでしょう。何を引き継いで、何を捨てるのかをAI agentが判断する貴重な材料になるはずです。

AI agentにソースコードを読んでもらい、説明を作り、変更の影響を追ってもらう。人間は、そうして生成されたドキュメントを正しい状態にメンテナンスする。これからは、これが人間の主たる作業になっていくのかもしれません。

そんなちょっと極端かもしれないことを、徒然に思いを馳せたりして悶々とします。

Last modified: $Date: 2026-08-25 $


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